今夜から温泉に行ってきます。と言っても温泉ガイドブックには載っていない、一泊たったの2.000円という小さな湯治場に5泊してきます。5日間の料金はオール込みで1万円!さぞかしヒドい所?いいえ、温泉の湧出量が毎分300リットルのステキな旅籠です。
これは、その宿の写真ではありませんが、こんな感じの共同浴場があるところです。部屋の広さは7畳~24畳までで、どの部屋も2.000円ぽっきり。何号室にを割り当てられるかは行ってからのお楽しみ。もちろんネット回線など無いところですので、週末のブログ更新を早めてのUPです。
こういう、土地の人しか知らない秘湯が、田舎にはまだ残っているのです。タオルも歯ブラシも何もなし(浴衣だけは、あります)。だけれど温泉パイプが床の下に設置されていて全館のいたるところがポカポカ床暖房の鍛えぬかれた湯治場です。外がマイナス10℃になっても暖房器具など不要なのです。パイプを通って蛇口やシャワーから出てくる源泉は42℃。ここには無駄がありません。また宿泊客は、お婆さんとお爺さんだけという実にのんびりした宿でもあります。
うどんさんは何故か20代の頃からお婆さんウケが良く、すぐ仲良しになって、ご飯のおかずなど頂戴することなどが多いのです。おかずの交換などは楽しみのひとつ。食事は共同炊事場で作ります。うどんさんは魚をおろすのが好きなので魚一本買ってきて、その時の気分とか魚の種類しだいなのですが、上身は刺身に、頭と骨付きの下身はあら汁や煮付けにする事が多いです。
良質の温泉は、もちろんかけ流し!24時間入り放題。湯治なので日に5~6回入ります。洗濯機無料で使い放題。部屋にヒモが張ってあって、そこに干しておくとすぐに乾くのです。夜明けとともに朝湯して、昼はゴロ寝と読書三昧。夜は、これまた土地の人しか知らない安くて美味しい日本酒で魚料理をいただきます。ここは脱法ハウスより低料金で合法の、うどんさん行きつけ湯治宿なのです。
しかしこれは贅沢ではなく(どこが贅沢だ?)、病気持ちのうどんさんが季節の変わり目の体調管理をして、亜矢香のフォトムービーを末永く作っていくプロジェクトの一環なのです。湯治は古来から万病に効くと言われています。信じられないでしょうが、ハゲ頭にも効く温泉が日本には存在するのです。現代の言葉で言えば、地球の内部にある熱と成分で体温を高め、免疫力をアップする治療法。入院は苦痛でありますが、湯治は天国です。それでは皆さま、行ってまいります。