愛不在就放(Ai buzai jiu fang・アイ ブーザイ ファン ジュウ ファン)
日本語訳バージョン
歌手 烏蘭託婭 (Wulan Tuoya・ウーラン トーヤ) 内モンゴル
言語 マンダリン(中国語標準話)
前回アップしたやつの日本語訳版。なんか久しぶりに、ものすごく恥ずかしかったです。。。
今回は、ちょっとだけ訳詩の苦労話をしてみたいと思います。この曲の原詩は次のような出だしなんです。
秋的眼 秋的眉 秋的水・・・
今どきの学校漢文教師なら、「秋の眼、秋の眉・・・」と訳して鉄面皮(面の皮が、ものすごく厚い)しているんですが、常識ある人なら、「秋の眼って、何?」と思いますよね。
3年前の、うどんさんは「中国語の眼は、中心となるもの・眼目、眉は白眉のような意味を持ち、美(mai)の発音とかけているかも。水は川の意味」・・・と、ここまでは分かっていたのですが、コレどうやって日本語に訳すの?というレベルだったんです。それで翻訳に3年もかかってしまたのです。
そして、そのレベルは今もたいして変わっていない・・・悲しいけど、これでやるしかない。おお、神よ仏よ。。。
それから中国で「黄色」というのは、黄色は秋の色で、悲しみをたたえた時期というニュアンスがあります。「黄了(黄色くなってしまった)」になると、恋人同士が別れたことや何か物事がうまくいかなかった意味になります。・・・この黄色のイメージを訳詩にとり入れるのは、一筋縄ではいきませんでした。
でも、この曲はどうしても使いたかったのです。チェロのような音を出している楽器は、モンゴルを代表する民族楽器・馬頭琴。もともとは、馬の皮や骨を使って作られていた弦楽器で、死した馬の魂が音となって永遠に人々の心に生きていくという意義を持った、たいへんロマンティックな楽器なのです。いい音するでしょ?
そしてそして、松永亜矢香という5文字が持っている、ふたつの季節。誕生日がある冬と、あの夏。
僕が「拝啓 松永亜矢香さま」というブロークンな日本語を使うのも、じつはこの意味があるのです(自己満足)。ああ・・・今回はランダム文章でございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿