2016年10月30日日曜日

仮面ライダーへの憧れが、運動万年ダメ少年を変身させた

うどんさんが運動好きになったのは中学2年の時からです。それまで、体育の通信簿成績は「1と2だけ」だった。運動会で走れば、つねに大差負けのビリ。幼稚園・小学校を通して、そうだった。運動は全てダメ。虐待児童で常に栄養不良だった事もあるけど、運動する時の体の使い方が全くわかりませんでした。うどんさんが走る時は、いつも皆にゲラゲラ笑われてた。女の子よりも、ずっと遅かった。よっぽどヒドい走り方をしていたのでしょうね。男女合同の体育の授業。6年になっても跳び箱を飛べないのは、クラスで うどんんさん一人だけだった。
それでも中学にあがった時、体操部に入ってしまった。「仮面ライダーみたいになりたい」っていう単純な動機から。「バック転や前宙ができるようになりたい~!」 ところが、いざ入部してみたら、待っていたのは 毎日腕立て500回・腹筋500回・ランニング10キロのトレーニングの名を借りたシゴキ。腕立ては、首・肩・腰を一直線にして、体が床まで付くくらいのとこまで沈めなければケリを入れられて やり直しです。その後は部室で正座させられて、毎日毎日殴られていました。技なんか教えてもらえない。あ~、戸塚ヨットスクールの世界ですね。
顧問の教師なんて、部活に顔を出したことがありません。試合の時でさえ、一度も来たことがない。練習中に事故があった時も、顧問は一切責任を取らない。生徒だけが軍人幹部あがりの校長と教頭に こっぴどく責められ、責任を取らされました。責任転嫁もはなはだしいです。全部生徒のせいにしてキレイ事ばかりならべる。教師が全員こんなカンジだったから、うどんさんの中学校では、部活が「イジメの場」になっている所が多かったのです。まさに地獄の1年間だった。
話を戻します。1年生は7人いたのですが、運動オンチの うどんさんだけが新人戦に出してもらえなかった。バック転も前宙もド下手。でも、どうしても仮面ライダーみたいにないたい。うどんさんは部活以外の時間に、黙々と練習をし続けたのです。教えてくれる人なんて誰もいません。単純な練習を何回も繰り返すだけ。1000回・2000回・3000回・・・とね。
イジメをする3年性が卒業して、うどんさんは2年生になった。学校給食のおかげで、栄養もついてきた。1学期、生まれて初めて 体育の成績が「3」になった。「他の成績はオール1でかまわないから、体育だけは5になりたい」と思って、バカみたいに練習し続けた。(学校の勉強が嫌いなので、テスト勉強などした事が無かった( ̄▽ ̄)V ) そして2学期、ついに体育の成績で「5」の評価をゲット。体の使い方が、分かるようになったんです。
以来、高校に入ってからも体育は ず~っと「5」。運動会でも、走ればいつも ぶっちぎりの1位。体操部では、上級生から部長に任命されてしまいました。イジメを追放したし、試合の時も上位に食い込めるまでになった。運動まるでダメ少年が、仮面ライダーみたいに「ヘ・ン・シ・ン」を遂げたのです。運動能力テストの50メートル走は学年で6位。ヘタな陸上部より いいタイムでした。懸垂が21回以上できるのは学年で うどんさんだけ。おお、すっかり自慢話になってますね。わはははは。
そうなれたのは、シゴキ・イジメ大好きな先輩の おかげだったかも知れない。顧問や校長・教頭がズルくて卑怯だったのが幸いしたのかも知れない。人生は「塞翁が馬」だから。でもね、いちばん大切なのは「できるようになるまで やる」って事なんだ。人の10倍かかってもいい。出来るまでやれば、出来るようになる。それを教えてくれた仮面ライダーこと藤岡弘さまには、今でも感謝しています。

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