2016年1月23日土曜日

ハッカ語曲のコスプMADできました(張少林「中国妹万歳」・マレーシア)

  
「中国妹万歳(中国のねぇちゃん万歳)」言語・ハッカ語(セリフの部分のみ中国語)
日本語訳字幕つけたぞ! 特別出演・蛭子能収さん
うどんさんはロマンティックな曲が好きなんだけど、お笑い曲もまた好きなんですよ。これはマレーシアン客家人(Hakka Gin)の怪物・張少林(チョン・シャウリン)が歌うコミックソング。
マレーでは、人の名前の前に肩書を付けて言う事が多いのです。張少林の肩書は「客家至尊(Hakka Zhi Zun)」。ハッカ人歌手の最高峰というか、これ以上ない肩書を持っています。たいへん立派な声の持ち主で、まぎれもなく世界で最も素晴らしい歌手のひとり。ハッカ人の指導者とも言え、同時に笑いの殿様キングでもあります。
ハッカ語の文字は漢字を使うのですが、中国語とはぜんぜん違います。世界に5.500万人のハッカ・スピーカーがいるとはいえ、世界中に散らばって少数で暮らしているので、常にマイナー民族として蔑まれている。中国人でハッカ語を理解してくれる人がいないため、母語をカントン語に切り替えるざるを得ないという現象が止みません。彼らは、工事現場・掃除婦・工場作業・厨房・自動車整備・左官屋・などの仕事にしか就けないのです(人と会話する必要のない仕事ばかり)。
ハッカ人とは、中国春秋時代の中原・東北部に住んでいた王族の末裔で、中国5.000年の歴史を鑑みれば、漢民族中で最も高い文化を有していた民族のひとつでした。それが現代では、通じない言語のためブルーカラーにしかなれないという現実にさらされているのです。
50年後には、ハッカ語は世界から消滅してしまうという学者たちもいるくらいで、現にその方向で時代は進んでいます。張少林(チョン・シャウリン)は、時代に抗い続けます。彼は歌う。ハッカ人よ、今こそ誇りを持てと。ハッカ人よ、そのために団結せよと。
張少林(チョン・シャウリン)は、笑いを武器にしたのです。それが広く受け入れられるための方便であると達観した。彼は歌う。「客家人一條心(ハッカギン・イチョシン) 」を。「涯係客家人(ガイケイ・ハッカギン)」を。「客家至尊」という称号はダテではないのです。
うどんさんは張少林が大好きで、大尊敬しているので亜矢香MADに、よく彼の歌を使っています。face bookのサブに「張少林+松永亜矢香」なるチャンネルを作って放置してあるのですが、世界の客家人の方々から「いいね!」を沢山いただいているのですよ。
そして最近、ハッカ人に朗報がありました。若者が次々に育っていく国・マレーシアで、張少林の後継とも言うべき若き歌手が、登場したのです。彼の名は余畑龍。幼少の頃から歌が達者で、TVで大活躍していました。余畑龍の歌を使った亜矢香MADは、順次制作していきます。



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