2015年12月19日土曜日

松永亜矢香と香川 その4 香川の海

香川の海が、亜矢香のあの豊かな表情を育てたと思っている うどんさんです。瀬戸内の海は、海峡にある多島海。島々の山が海におぼれている地形などを「多島海」と言っていますが、それは日本人 が古来から「いちばん美しい光景」と感じていたものひとつであります。
香川の牡蠣養殖イカダです。三陸の多島海・山田湾にも牡蠣養殖イカダが浮かんでいるけど、多島海の雰囲気って こんな感じです。美しいですね!
三陸を毎年のように訪れている海洋学者から「山田湾は、スイスのレマン湖に そっくりだ」と聞いたことがあるんです。そう 多島海は、山の湖みたいに見える。しかし瀬戸内の それは、流れの強い山の湖です。
陸に挟まれた海峡は、潮の流れが速くなる。つまり、広い海で流れていた海水が狭いところに入ってくるので、そういう現象がおきる・・・これ、合っているか?
また、「瀬戸内海の潮汐について一般的に説明しますと、太平洋に生じた潮汐は潮浪(潮汐の波)として紀伊水道と豊後水道から入り、 紀伊水道から入った潮浪は大阪湾に入り、明石海峡をとおって、備讃瀬戸に到達」するのだそうです。写真は渦潮なんだけど^^;
潮の流れの速い海峡で揉まれた魚介類・海藻類は、ものすごく美味しいですね。瀬戸内の魚が名高いのも、速い海流と森から流出する豊かな栄養分のおかげなんじゃないでしょうか。
香川の牡蠣は、全国的には知られていないけども、名物のひとつ。
ちなみに亜矢香が食べているのは、牡蠣じゃなくて「うまい棒・メンタイ味」。世界のトップコスプレーヤーである亜矢香が雑誌企画のため、こんな事も やらされていたんです。ああ・・・
気分転換します。今日はひとつ、お料理のご紹介を。
香川の3大郷土料理のひとつ「てっぱい」は、鮒(ふな)で作らなきゃない、てことはありません。本来は秋に田の水を抜いた後に獲れた鮒(水を抜くと田んぼは鮒だらけになる)を使っていたそうですが、海水魚のアジで作っても美味しいものができます。
これは僕の料理の お師匠さまが作る「冷たいテッパイ」です。お父様が香川の料理人で、大阪で修行されたんだそうです。その子であられる お師匠さまは長崎で「天ひろ」というお店を経営されている奈良大和(ひろかず)という方。僕は料理を作る時、可能な限り師匠と同じやり方でやってます。まぁ、そんな事は どうでもいい。
酢味噌を作る時は お菓子作りをするような感覚で、砂糖を大量に使ったほうが美味しくできます。白みそか麦すり味噌 それも柔らかいものを使ってみて下さい。この料理、びっくりするほどバランスが良く、深みがありますよ!
「てっぱい」は「鉄砲合え」が なまったもので、「鉄砲」とは どうも唐辛子の事らしいのです。つまり、香川本来の味を出したければ、本鷹唐辛子(在来種)を使えばいいわけです。一度は絶滅しかかった品種ですが、近年 塩飽(しあく)の島で生産が再開されました。
かつては「唐辛子の王様」と言われていた香川本鷹。瀬戸内の島々は高温で雨が少なく乾燥しているので、唐辛子作りには適しているのです。ところが、安価な輸入トウガラシが入ってきて売れなくなったため、瀬戸内の農家は作るのをやめた。
本鷹が復活したのは、最近のカプサイシン・ダイエットブームや激辛ブームがあったからだといいます。意外な事が きっかけになったのですね。
左が本鷹で右が鷹の爪。大きいでしょう?サヤは5cmもあります。僕は3年くらい前から、うどんを作る時は本鷹一味(香川産)を使ってる。こことかここで手に入ります。個人的な感想としては「風味良く、辛みの弱い、甘みさえ感じる唐辛子」。うどんを作る時も、毎度 亜矢香と香川の海を思えるなんて、いいと思いませんか?
ついでに言うと、小麦も乾燥がちな香川には適した穀物です。
平成に入ってから、良質・短稈・穂発芽難という特性をもった小麦「さぬきのゆめ」がデビューしましたね。穀物の茎を短くする品種改良を行うのは「多収」にするためです。茎にとられていた養分が実に回されますから。つまり「さぬきのゆめ」は、良味・多収にして収穫前の種から芽が出にくい小麦なのであります。
じつは、うどんさん 農業好きだったりする。
「さぬきのゆめ」と平仮名表記になっているのは、県外では作付されてないのが理由です、たしか。決まりがあって、県外でも作られている品種はカタカナ表記にしてたはずです。コシヒカリは福井県農試が作ったのですが、県内だけにしか作付されていなかった時代の表記は「こしひかり」でした。
蛇足を書くと、このお米 混ぜ米入りで流通している魚沼産よりも、福井産の方が美味しいと思います。はい。
あっ、タイトルは香川の海でしたね(;´∀`) 続けます。夕景。香川側から見ると、瀬戸内海に夕陽が沈んでいくように見えます。遠くに瀬戸大橋が見えまする。
ほんとにスゴイ橋ですね!しかも道路の下に鉄道レールがあるのです。ああ、大久保諶之丞翁は偉大なり。
そして、瀬戸大橋の航空写真。日本の橋作り技術は、江戸時代から世界一だったかも知れません。
今週の文章、とりとめが無かったです。(毎週そうじゃねぇか!) あい、すいません( ;∀;)
それでは みなさま、また来週('ω')ノ


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