新作MAD youtubeにアップロードしました。
第2期シリーズが体調不良のため途中でコケてしまったので、一新します。アイルランド・シリーズは先送りにして、明年はマレーシア音楽を中心に進めていきます。
ラサ・サヤン(いとしい思い) マレーのフォークソング 対訳意訳・つめたいうどんひょっこり飛んで現れた カエルさんは どこから来たの?
田んぼをこえて 谷こえて
あの道わたり やって来た
アボリジニの村から来た子
大きなお目目で 長い髪
上手に歌って踊っては
みんなの心を喜ばす
かわいい思いで あの娘を見てる
ねえ キミがいないと さびしいよ
いとしい思いで あの娘を見てる
ねえ キミは とってもキレイだね
せつない思いで 見てるんだ
ヨットで運んだバナナでね
テンぺゴレンを作ってくれた
借りたお金は 返せるけれど
この恩 死んでも返せない
塀の向こうの ジャックの実(ジャックフルーツ)
木の棒使った 落とし方
都会のボクは 下手くそだから
キミに教えて 欲しいんだ
近くに井戸があったなら
いっしょに 沐浴できるよね
ボクらが 大人になった時
もう一度 キミに会いたいな
(ムービーメーカーのパグで「ボクらがが」の字幕が直せなかった。字幕を一回全部消して付け直せばいいと気づいたのはyoutubeにアップした後でした。ああ・・・)
マレー語の"sayang"には いろんな意味があるので、今回は「可愛い・I miss you・いとしい・切ない」の4つを交えて訳してみました。
詩の意味の通りを良くするために、あえて「意訳しすぎだろう」と思われるような訳詞の仕方で、この詩の心を表現してみたかったのです。(というか、いつもこの訳詞法をしてます)
この詩の設定は、オラン・アスリ(マレー語で先住民の意味)の部落から来た少女にクアラルンプールの少年が恋してしまう というものでしょう。オラン・アスリだとは一言も書いてないんですが、少女の行動から察するとオラン・アスリ系のマレー人です。
「アボリジニ」と訳したのは、英語で「先住民」を意味する単語が「アボリジニ(aborigine)」だから。(オーストラリア先住民を表す英単語はaを大文字にします)「オラン・アスリ」と訳すると、分かる人が限られてしまうのです。
"Pisang emas dibawa belayar.Masak sebiji di atas peti"の部分なんですが、少女が作ったバナナ料理はテンぺゴレン(バナナの天ぷら)だと判断しました。
この連の意味を通すのは苦心しました。あえて欠落させた単語もあります。
また"Saya budak baru belajar.Kalau salah tolong tunjukkan"は、少女が教えて下さいと言っているのではなく、少年が少女に教えてくれと頼んでいるんです。この詩、一人称視点で書かれていますから。そこんとこが分かるように訳してみました。
「Rasa sayang」原詩 歌唱 棒棒天使(バンバン・ティァンシィ)Malaysia
那祇隻小青蛙到底從什麼地方跳來這裡
它越過瞭田野,穿越瞭小溪
跑過馬路,跳到瞭我們這裡
這位小姑孃 到底從什麼地方來
走來這裡她大大で眼睛 長長的頭髮
美妙舞步 歌聲真叫人歡喜
Rasa sayang hey Rasa sayang sayang hey
Hey lihat nona jauh Rasa sayang sayang hey
Rasa sayang hey Rasa sayang sayang hey
Hey 小姑娘你呀長得美麗
Rasa sayang sayang hey
Pisang emas dibawa belayar
Masak sebiji di atas peti
Hutang emas boleh dibayar
Hutang budi dibawa mat
Buah cempedak di luar pagar
Ambil galah tolong jolokkan
Saya budak baru belajar
Kalau salah tolong tunjukkan
Kalau ada sumur di ladang
Boleh kita menumpang mandi
Kalau ada umurku panjang
Boleh kita berjumpa lagi
思えば「松永亜矢香を世界の人たちに紹介するため、僕がマルチリンガル(多言語使い)になろう!」と決意したのがマレーの地でした。マレーは風通しのいい多種他民族国家。宗教にしても、イスラム教・ヒンドゥー教・道教・キリスト教・仏教・ア二ミスムなどが上手く棲み分けている。来年アップ予定のMADシリーズはマレー語のほかに、ミン南語・ハッカ語・カントン語の曲などを使いますが、これらの訳詞はすでに出来上がっているのですよ(^^)v
マルチリンガルの道を着実に歩んでいる英検3級うどんでございます。
そして、このラサ・サヤンの訳詞が出来あがった時、僕の思いは意外な方向へ展開していったのです。(次回に続く・・・って次回は もう来年だった)
今年は うどんさんにとって生涯忘れられない年となりました。
また本年のご愛顧、ありがたく存じます。
それでは皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。
2015年12月26日 つめたいうどん
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