2017年1月15日日曜日

香川旅行記・その1 志度(しど)から望む讃州(さんしゅう)五剣山

歌川広重が本州から香川に渡る時 真っ先に目に入ったのが高松の五剣山であったろう
「讃州五剣山」は万延元年(1860年)の作だった この時には もう山に4つの峰しか無かったが
彼の彫った木版画からは その時の感動が伝わってくる
流れの速い瀬戸内の海に 大きく揺れる船
その揺れる船から海峡の向こうに見える五剣山は ひときわ印象的な海の霊山だ

まるで下北半島にある縫道石山(ぬいどういしやま)みたいだね
中世のヨーロッパみたように 山の上に お城があるみたいだね
「まじれす!! ~おまたせリトルウィング~」深空つばさコスプレイ
モデル あやか(香川)
音楽 きしもとタロー「ひらいたひらいた」
撮影 かねしげさん
画像処理 松永亜矢香
制作 つめたいうどん(青森)

Music : Taro Kishimoto "Hiraita hiraita"
Japanese old children song
It's mean "Lotus Bloom",consecutive anima(Buddhism thought)
 今は瀬戸大橋線があるから 船のように波に揺れることなく海峡を越えられる
やんぬるかな 便利になったぶん 味気も失せるのだが これもよい
「常に風雨の憂ひなく 午後に浦戸の釣を垂れ 夕に敦賀の納涼を得る」
丸亀に着いたぼくは 競艇もせで 予讃線から「ことでん」へと乗り換える
東讃へ 東讃へ
ここの線路は よく曲がっりょる
さぬき市志度の鯛屋旅館 ここを定宿のひとつにした
なんたって 宿代が安いから
朝食付きで3.000円 とんでもなく安い
近くには 平賀源内記念館もある
安いのに清潔な宿だ
外人客も多く 八十八ヶ所めぐりの拠点にもなっている
お遍路ショップで巡礼グッツを揃え 楽しそうにコスプレしている外人さんたち
このコスプレを世界に広めたのは あんがい みちのくプロレスの新崎人生なのかもしれないね
だから そこに宗教的色彩は ない
四国の地なら どこでも見かける お遍路装束フル装備を物心ついた時から見ていた事が
コスプレを世界の文化へと昇華させた伝説のオタ入り女子
松永亜矢香さんの原点だったかも知れないね
彼女は「香川」という強烈なるアイデンティティを持っていた
彼女の多彩な表情を育んだのは 郷里の心象風景だと思う
このコスは 香川の空

だから さしづめ
ぼくにとっての香川とは 大久保諶之丞だし 同時に松永亜矢香なんだ

さて 晩めしまでは時間がある 海岸まで散歩に行ってこよう
志度寺から志度湾へ ここから見る五剣山が好きだ
海鳥に混じり ハシボソガラスさんたちが遊んでる
ぼくはカラスさんの鳥寄せをする
意思を混沌としたフラッシュ映像にして カラスさんに投げかけると
瞬時にカラスさんからフラッシュ映像が返ってくる
「子どもは3羽 住処(すみか)は讃州五剣山」
流れの速い みどり色した 夢みたような多島海
その海にそびえる五剣山に 今残れるは峰四つ
ひとつは300年前の大地震で崩れたという
崩落の危険があるので 現在入山は禁止
その お遍路路には様々な石仏が置かれていた
香川なる巡礼山でも 五剣山は讃岐富士系の「こんもりした山々」とは一線を画す
石仏群の中に鎮座する 右手に五剣のうちの一剣を持った 山の守り神像がぼくの目を惹いた
インドネシアの精霊像のようにも見えるじゃないか
顔は怖いが味がある 親しみがある
世の中が便利になりすぎる その前は 誰でも精霊と交信できた
精霊は夢に異形の姿で現れるから その姿を石や木に彫った
海を知るには 山を見た
この精霊像が守を受け持っていたのは 崩落した一剣だったのかも知れない
だとしたら 山を末人(すえびと)たちから守るため わざと崩壊させたんだ
そんな事を思い 志度湾から五剣山を眺めてた
自分は青森県人だと鼓舞するには この五剣山を観れば事足りる
金色の夕景の中 ユリカモメ(Common Black-Headed)さんが ギャッギャッと鳴いた
青森のとはちがい 黒い頭の夏羽してる
彼らにとって 香川の冬は夏なんだ
さあ うどんでも食いに戻ろうや
香川県さぬき市志度1597−10「手打ちうどん源内」 ここの店主から こう聞いた
「釜あげうどん」というのは、うどんが茹で揚がったときに、水洗いをせず、
釜から直接そのままどんぶりに取って 付け汁で食べます。
これが「釜あげ」と「湯だめ」の大きな違いです。
うどんというのは、茹で揚がったその時が一番おいしいのです。
その一番おいしいときのうどんを食べるというのが、 「釜あげうどん」なのです。
ぼくの知ってる限りでは 香川県だけが「釜揚げ」と「湯だめ」を区別している
他県で「釜揚げ」を注文すれば どこでも「湯だめ」が出てきた
「湯だめ」は 玉さえあれば何時でも出来るから

琴電志度 さぬきうどんを食すなら ここがいい 釜揚げうどん650円
だが 同じ志度の「牟礼(むれ)製麺」なら 釜揚げが300円で食えるんだ
チープな店内の家庭料理 うん これも良い
ふところ次第で ぼくの心は よく曲がっりょる
明日は白鳥(しろとり)神社にある棚次辰吉の銅像をお参りをして
高松東部浄水場の下見に行こう
まだ誰も知らぬ「新・香川水道」 これを目掛けて
決められた決勝点は変えられない
気骨が曲がっりょったら まいねぇ(ダメだ・青森弁)すけな

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